日本個別株ポートフォリオ(6月度分)を公開します。
先月までの成績はこちらから。
先月に比べて含み損が大幅に拡大しました。
拡大の一丁目一番地はJUKI(6440)銘柄です。
中国市場に比較的依存している銘柄なので、5月の連休明けの米中貿易摩擦の煽りをもろに受けています。
なかば強引にナンピン買いも結構しました。
去年の初めからコツコツと買い増ししてましたが、一番の含み損銘柄となってしまいました。
損きりはしない方針なのでこのまま塩漬け、潜水艦銘柄になっていくと思われます。
潜水艦銘柄はJUKIだけで十分です。今後の日本株の展開は読めませんが、長期的に期待が持てない銘柄から少しずつ手放しを検討しています。
手放す筆頭銘柄はKYB(7242)です。
去年の世間を騒がせた品質問題で急落した際に、拾った銘柄です。
品質問題で世間を騒がせましたが、技術的には問題ないと自信をもって近い将来株価は戻るだろうと当時は確信してました。
しかし、この考えは誤っていました。
確かに技術的に問題ないと判断しましたが、財務状態と売り上げ構成比の状態からこの銘柄の将来は決して明るくないです。
財務的には直近のIR報告で引当金が経常されています。
引当金とは
企業会計において将来発生する特定の費用や損失に備えるため、あらかじめ当期の費用として繰り入れて準備しておく見積もり金のこと。
内訳をみると世間を騒がせたダンパー問題で391億円。前期比の約7倍。
そしてよく内容が分からない防衛装備で76億程計上されていました。
不適切な工数計上を防衛省にしていており返金する旨の内容です。
これは人件費の水増しです。メディアには大きく取り上げられてませんが、ネット検索すると記事が出てきます。
メディア記事には気づけなかったですが、IR情報ではしっかりと引当金として計上されていました。
どのみち株主にとっては、悪材料以外のなにものでもありまません。
問題多すぎ。
次に将来悲観的な材料として売り上げ構成比があります。
KYBの売り上げ構成の44%は国内です。
米国や欧州比率が低いです。メインの国内市場でダンパーの品質問題を起こしてますから数年は多額の引当金が計上され特別損失が止まらないと予測されます。
いくら製品売り上げで利益を上げても特別損失でチャラに戻されます。
ましてや今後需要が先細りする国内市場がメインだとは調べ切れていませんでした。
すごく軽い気持ちでこの銘柄に投資してしまってます。
大いに反省しなければいけません。
あと配当が無くなったのも完全に残念な株主マイナスポイントです。
まとめてみると
KYBについては、保有する理由が見つかりません。
今後5年位はダンパーの引き当て金等で利益が圧迫され続けると思います。
稼ぎ頭も国内市場がメインだと期待が薄いです。
ましてやダンパーの主力は4輪(自動車向け)です。国内の自動車生産は飽和状態で今後は減産が見込まれてます。
しかも自動運転をリードするプラットフォーマー企業に車社会から得られる利益の多くは吸い取られていく公算が高いです。
車両モジュール関係はコモデティ化が激しくなって益々利益が出にくい製品になっていきます。
その市場をメインにするKYBの企業将来は極めて明るくないですね。
KYBについては国内株プラス20%で売却する売買のマイルールを適用しない方がよいかもしれません。
JUKIのような潜水艦銘柄にならない為にも、少しばかりのプラスであれば手放した方が無難でしょう。
日本株は米国より将来性が薄い分難しいです。