圧倒的な人物描写。女の子の一つ一つの表情がセリフなしでも伝わってきそうな程、絵力がハンパ無い漫画です。
どうしようもない生活を送っていた、引きこもり学生が、いつもコンビニで出会う女の子に惹かれて想いをはせるうちに、何故なのかある日突然、その女の子そのものになってしまうところから物語が始まります。
体は女の子、意識は男という状態で、短絡的にエロいこととかに焦点か移りそうですが、そういった方向にはいかないんです。
女の子自身の過去の記憶が戻ったり、男の子の意識のまま、友達の女の子を好きになってしたまったりと、現実には決しておこりそうにないシチュエーションと世界感に惹き込まていきます。
ストーリーだけだと、私はこの漫画にハマらなかったかもしれません。
ひとコマの、人物描写がとってもリアルなんです。
セリフなしでもストーリーが分かるじゃないかと思うほど画力が凄まじいです。
物語の中盤からは、主人公の麻理自身の過去の記憶が蘇り、思わぬ結末へと進んでいきます。
夢か現実なのか、過去の記憶ってなんなのか。
現実には起こりえないけど、こんなに妄想考えて漫画にできるって凄いなと思います。
さらに、女の子描写が半端なく上手く、この物語の世界に瞬く間に引き込まれ、いっき読み出来ちゃいます。