読書

投資で一番大切な20の教え

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紹介する本はいわゆる投資のハウツー本ではなく、心の持ち方とか精神論を主に語ってる本です。
冒頭に

投資においては科学よりもアートの要素が強い

とあり

原理原則が経済社会・投資の世界では存在しないと明言されています。

 

株価は人間の欲や嫉妬や恐怖、欺瞞などによって振り子のように左右され、それを理解した上で対策を講じるべきだとの趣旨が随所にでてきます。

 

私はエンジニアの仕事に携わっていますが、ある現象の分析や解析を行う際は原理原則(はっきりとした数式)が根拠としてあります。

 

力学や流体、熱力学等を扱いますが、高校や大学で学んだような方程式を元に解析や計算をして業務に活用してます。

 

一方経済学においては、根本となる方程式がなく、どちらかといえば美術的な要素が高いと主張しています。

 

この辺の主張についてはとても納得がいきました。

 

もし、経済に原理原則があるならば、得する方向に技術発展させていき市場に参加しさえすれば誰でも勝てることが可能になると思うからです。

 

しかし、

実際はそんなことありません。

 

株価の上下は企業の業績はもちろん含みますが、人間の欲によって予測不可能な振り子のようになり、それを予測することはできないとあります。

 

但し、過去から学べるものはたくさんあり、人間の欲を織り込んである程度の法則みたいなものが存在するとこの本では主張しています。

 

株式市場の世界は人間性そのものと言ったところでしょうか。

 

移り気で、気が変わりやすく首尾一貫してなく、正しいことも誤っていることも全て株価に織り込まれ、ランダムに動いていく。。

 

こんな法則のない世界のなかで、法則らしいもの(厳密には法則ではない)を見つけて対応することでうまくつきあっていく、負けない戦略で経済社会を泳いでいく。そんな趣旨をこの本から感じました。

 

下げ相場では、この本が特に精神面で活躍していくと思います。

 

上げ相場でも気を引き締めるために参考となるところがたくさんありました。

 

そもそもが気まぐれでふらちな世界なんだと思います、経済社会は。

 

だからこそ平均回帰性でプラスになる長期投資がますます重要なんだと改めて思いました。

 

短期売買は、やはりギャンブルに近いやり方です。

 

この本で、投資におけるメンタルを客観的に見ることができて、勉強になります。

株式市場は原理原則のないアートのような世界。。

 

人間社会と同じく
うまくつきあっていかなければなりません。

 

 



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広島在住のサラリーマン。
米国、日本、ベトナムの個別株・ETF・投資信託をMIXして長期運用しています。


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