日本の個別株はいくつか持っていますが、株主総会に行くことはありません。
開催場所が都内や関西に集中していて気軽には行けないからです。
唯一マツダ【7261】は株主総会に気軽に出席できる距離なので、今回行くことにしました。
私自身、株主総会は初めての経験でした。
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開始30分前について、受付を済まし開場に入りました。
総会は撮影・飲食禁止でなにか落ち着かない感じでした。
席も半ば強制的に前から順に座らせて、あまり良い印象は受けませんでした。
総会前半の内容
10時ちょうどから始まった総会の前半は通知書通りの議事で淡々と進められました。
決算内容を聞いた一番の印象は、売り上げ高や販売台数は過去最高を記録しているものの営業利益率が前年度の5%台から3%台の見通しとのことでしたので、薄利多売だなと言うのが一番の印象です。
今後2022年頃までは営業利益率は右肩下がりの見通しだとの説明がされ2022年以降は右肩上がりの利益率にとのことでした。
しかし、今から4年以上の経済見通しなんか分からないに等しいですし、株主利益を考えるなら企業成長し右肩上がりの絵を書くのはあたりまえのことなので、
メッセージとしては
ということでしょう。
株価にも既に織り込まれている感じで今年から順調に?右肩下がりの株価です。
この決算見通しを聞く限り当面プラス材料は無いでしょう。
米国の大手企業の営業利益率がだいだい10%以上はありますので、米国株と比較すると比較ならないくらい利益率に差があります。
フォードモーター【F】の’18年決算の営業利益率が4%台ですので、似たような財務事情ですが株価はこの過去5年右肩下がりです。
企業ですので、成長目標は必ず立てますが、利益のでない薄利多売の期間が当面は続きそうです。
株主としてはホールドしておく理由が見当たらず、売りたいです。
しかし今売れば損益確定してしますので売れに売れません。
配当金は前期並みの配当がでますので、配当込みでプラスマイナスゼロ付近なるまで我慢のホールドでやり過ごしたいと思います。
総会後半の内容
総会の後半は、株主の質問コーナーで合計8人の質問者の質疑応答があったので備忘録として残したいと思います。
質問①
EUの排ガス規制のペナルティに100億程度の経費を計上している今後も続くのか?
⇒電動化を進め2021年にはペナルティゼロを目指す。車種のポートフォリオもいなおす。
質問②
新車購入後のサービスのレベルが悪かった。燃料漏れしてるのに対応が遅かった。品質問題についての考え方を教えてほしい。
⇒謝辞があり、詳細に事情を調査する。
質問③
新任される監査役については関西出身で広島に縁がない方、住友系の財閥圧力を乗り越えて広島にゆかりのある人材を登用してほしい。
⇒貴重な意見として承る。
質問④
ロータリーの今後について教えてほしい。
⇒継続ビジネスとして続けている。(発電機等)
質問⑤
北米販売の関税についてはどうなるのか。
⇒慎重に動向を見極める。
質問⑥
ロードスターのレストアが始まったがRX-7等の他銘柄にも行ってほしい。
株主優待等の方法は考えられないか?
⇒レストア車種についての拡大は明言できないが考えていきたい。
質問⑦
配当金35円についてはもっと増やせないか?
昨年起きたマツダ寮内での殺人事件について企業の責任は?
⇒配当については、株主通知書記載の通り。
マツダ寮の事件については、セキュリティ改善等の防止策は講じている。
質問⑧
関西地区の販売戦略について、甲子園等に広告をだしてはどうか?
⇒貴重な意見として承る。
大雑把なメモではありますが、おおよそ上記のような質疑応答でした。
質疑応答を聞いた私の感想
配当金増配についての質問⑦で、従業員の給料ばかり上げて株主利益を考えていないのか!との趣旨の野次が飛びました。
質疑応答の時間中常に野次を飛ばす株主の方がおられました。
議長の静止が何度もありましたが聞く耳をもたず大人げない言動だとは思いましたが、野次の中には広島愛やマツダ愛を感じる発言もありましたので憎めない感じのおっさんでした。
企業側はできるだけ総会を穏便にすまし、型にはめた進行で議案をスムースに遠そうとする感じが全体通して伝わってきました。
今回の総会主席を機に
株主と経営者の関係について、米国と日本ではどのような違いや良い点悪い点があるのか知りたくなりました。
さすがに米国企業の総会に行くことはないでしょうが、本やネット等で知識を得て勉強したいと思います。