エフピコは広島県福山市にある食品トレーの製造・販売・リサイクル事業を主とする企業です。
今年の年初めに(正月明け頃に)工場見学に行きました。
何とその日は、一般人一人からも受付可能で、当日は自分だけだったのですが
それでも見学に対応してくださりとても恐縮でした。
自分にとっては神対応で見学内容もとても素晴らしいものでしたので紹介したいと思います。
食品トレーの会社はあるにはあるそうなのですが、売り上げ比では桁が一桁違い、二位以下を圧倒的に突き放しています。
陸上トラック競技でいうと二位以下はトラック周回遅れ状態で突き進んでいる印象です。
そして、日経平均の株価に連動していない強力な右肩上がりの株価で2008年ごろのリーマンショックでも株価が連動していません。
見学したリサイクル工場は、正月明けでおびただしい数の食品トレーが各スーパーから配送されてリサイクルラインへ投入されていました。
使用済みのトレーが大量にあるにも関わらず異臭はほとんどありませんでした。
これには海外の視察者も驚くそうです。
スーパーの回収BOXに綺麗な状態で投入してくれる市民のおかげだと言っておられて、この辺の几帳面さは日本人独自のものなのかなと思いました。
リサイクルラインでは、障害者の方が多く働いておられ、障害者雇用の採用に積極的だとのことでした。
一概に機械化するより人材で賄ったほうが合理的な場合や環境あるのだと説明を受けてとても納得しました。
設備投資が人材へしっかり投資されてました。
人情で障害者の方を雇っているのではない、合理的な経営判断の元でのやり方なんだと思い感動しました。
工場見学するまで自分はリサイクルは基本的に事業にならない補助金がどうせ根底にあるのではと考えていたのですが、実際はまったくの誤解でした。
補助金等は特に頼ってなく、なんと石油からトレー(商品)を作り出すコストと同等に使用済みトレー(ペットボトル等も含む)から商品としてのトレーに製造可能だということでした。
石油からトレーを生み出すコストを1とすると、リサイクルも1だという説明はとても驚きでした。
もちろんこれは近年ようやく実現できつつあるもので、リサイクル事業を始めた当初は採算のとれるものではなかったそうです。
リサイクル当初は石油1に対してリサイクル品は4~6くらいの割合で効率が悪かったとのことでした。
なので
このことは
リサイクル事業の先見性は見事としか言いようがないです。
リサイクル事業の歴史をリードしている言っても過言ではないとおもいます。
今年の初めからs株でコツコツと買い増しをしてます。
3月以降は株価の調整局面なので、今は買い時ではないかと判断しています。
日本株は、自分の投資方針からすると短期売買を許容しているのですが、エフピコはバイ&ホールドにしようかと検討しています。
ITやAI関係のような華々しい成長分野産業ではなく、
エフピコのような一見地味な産業の成長株こそ一生付き合うべきです。