休日に時間がある時にはよく本屋に立ち寄ります。
気になった本があれば大体は立ち読みで済ませますが、今回表題の本は立ち読みでもよかったのですが、本屋併設のカフェでTOEICの勉強をしたかったので、通勤時間帯用に読む本として購入しました。
サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい 人生100年時代の個人M&A入門 (講談社+α新書) [ 三戸 政和 ]
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おおまかな内容としては、サラリーマンは資産家を目指した方が良い。
ベンチャーキャピタルで成功するのはまれなので、ゼロからの起業はやめた方がよい。
優良な中小企業が黒字経営にもかかわらず経営を引き継ぐ人材がいないので、廃業を余儀なくしている企業が沢山ある。
なので、サラリーマンは独立の手段の一つとして会社を買収して経営者になる選択肢を提案する。
とこんな感じの内容でした。
内容自体は私にとっては新鮮でした。
経営者目線になることをサラリーマンに提案しています。
労働者体質が染みついた我々サラリーマンにとっては新鮮に読めました。
本の帯もホリエモンさんなので売れてる感じの本なのは間違いなさそうです。
しかし本質的には
この手の本は不動産経営や投資をサラリーマンに勧めるのと同様の構図だと思いました。
80年代バブルの頃は土地ブームで、サラリーマンも土地購入を勧められて熱狂した時代がありました。
私はその頃は未成年でしたが、親せきのサラリーマンのおじさんから、どこそこの土地を買わされたんだ、みたいな話を聞いたことがありました。
その後はどうなったかは分かりませんが、バブル崩壊を迎えましたから旨味はほとんどなかったでしょう。
この本は土地ブームならぬ個人Ⅿ&Aブームの先駆けの本だと言えるでしょう。
不動産経営以上に会社経営は難しそうです。
そんなに難しいことは無いんだよという旨が段落を追って書かれていますが、それだったらわざわざ本を出版するまでもないかなと思ってます。
経営の大変さはあるにせよ、コテコテの労働者体質サラリーマンの意識改革にはとても良い本だと思います。
定年後の事はあまり意識してませんが、なんとなく好きな趣味などをして適当にバイトなんかしてるのかなぁとぼんやり考えてますが、会社を買って経営するという選択肢や目線は無かったです。
会計や財務の分野もこれから少しずづ勉強していき、経営者目線というものを養っていこうかなと思います。
いつかはサラリーマンを辞める時が来るので、事業経営で社会貢献することは単純に趣味などで過ごす老後よりも断然ワクワクします。
サラリーマンの長期的な将来像を考える上では、ひとつの良いきっかけになる本でした。
あと単純に考えたのは、こんなにも企業買収がお盛んなら、仲介業者が儲かっているはずだということです。
SBI証券のバロンズ拾い読みの記事にこんな記載がありました。
8月6日号より抜粋記事
バロンズは米国の記事です。SBI外国口座を持っていればで上記のような英訳版を読む事ができます。
なので、私は
サラリーマンは300万円で会社を買うのではなく、個人Ⅿ&Aブームで儲かっている企業に投資することにしました。
本日S株で日本M&Aセンター【2127】を注文しました。
この企業は直近の四半期決算で売り上げ、純利益共に前期比で落ち込んでいるので最近は下落してます。
バロンズの見方が正しければ、貿易の影響を受けない日本企業で数少ない成長が見込める産業とのことで、この部分にはとても同意できました。
今後この企業の株価と業績の動向を注視していきたいです。