マスコミを支配しようとした男
すでにこの本は販売中止になってます。
ヤフオクやメルカリで定価552円の本が数万円で取引されてます。
その中身は、フジテレビを初めとしたフジサンケイグループの創業後の支配権争いの話。
フィクションとしながらもフジテレビ系以外の人物や団体は実在する名前を使用していており明らかにそれと連想できるる内容となってます。
新聞、ラジオ、テレビの社長に就任しマスコミ三冠王となった実業家の鹿野信元
実在の人物は鹿内信隆。
マスコミグループの頂点に立ち、その座を長男に譲り、そして娘婿へ世襲し独裁体制を確立させていきます。
娘婿が独裁を敷いている時代に社内クーデターが起こり周落していきます。
社内クーデターを促したのが鹿野信元の妻という関係、そしてクーデターされたのは信元の娘婿という構図が本のタイトル閨閥と繋がっています。
権力が大きければ大きいほど依存して執着してしまうものなんでしょう。
社内クーデターで完全に失脚した信元の娘婿は虎視眈々と逆襲へのチャンスを伺っていました、そのチャンスが日本放送株の買収構想。その手助けをしたのが村上ファンドで後にインサイダー取引だとして逮捕される村上ファンド事件に繋がっていきます。
一連の騒動がフィクションという形で読める一冊はとても貴重です。
読みたくても流通してない本だし、メルカリで高額で買うのはバカらしいので、市立図書館で貸し出し予約して三ヶ月待ってにようやく読むことができました。
地元図書館でも貸し出し予約待ち多数の人気本、ましてや販売中止だと益々読書意欲にかられてしまいます。
ホリエモンがYouTubeで紹介したことで人気に拍車がかかってますね。
フジサンケイグループのの創業から繁栄まで、決して面に出ることない権力闘争の内容が読める本は一読の価値ありです。
株式投資目線からもマスコミ株には手出しは禁物かなと思いましたね。