読書

ソープランドでボーイをしてました。

投稿日:2021-08-27 更新日:

完全にボーイ目線からの漫画仕立てになってます。https://amzn.to/3zF27z5

戦後、売春防止法まで公に認められていた遊郭。

その遊郭で最も有名な地域といえば、江戸の吉原。

その吉原でやむ無く働く50代男性の物語です。

東日本大震災で職を失い、家族と住宅ローンを抱え、なりふり構わず上京し、ソープランドの下っ端ボーイとして過ごす様が、こと細かく描かれてます。

高額な給与とは引き換えに、過酷な肉体労働と寝る間以外は仕事に拘束される過酷な労働環境。

もちろん労働組合なんかない、ブラック労働そのもの職場です。

しかし、背に腹は変えられない事情で仕事の日々を過ごすオッサンの物語です。

多分この漫画の作者は、実際にボーイを経験してこの漫画を書いたと思われます。

それほどまでに事細かな事情が、細部まで描かれています。

働いて食って寝るだけの日々。休みは月3日。

連休にしようものなら、休みを前借りにするだけ。

50代オッサンのなりふり構わない実直な働きブリが痛々しくも、ちょっぴりカッコ良くも感じられました。

こんな状況にはなりたくはないですが、意地もプライドも捨てて行動していくのは歳を取ればとるほどに難しくなっていくのかもしれません。

なので、ちょっと羨ましくも感じました。こんな事自分には出来ないだろうなと。。

がんじがらめの生活環境なので、ちょっとした自由な行動が、何においても尊く感じられて来るから不思議です。

例えば、同僚との飲みや、家族の待つ実家への帰省。

普段感じることのないちょっした出来事でも、不自由さが増すほど、貴重なものに感じらてきます。

タイトルとは裏腹に、エッチシーンなどは無く、50代オッサンのちょっとした青春ものになっているのは、良い意味で読者を裏切ってくれてました。

人生上を見て頑張るよりも、下を見て頑張れる漫画ですね。

こんな過酷な合宿のような生活は、ちょっとだけなら怖いもの見たさで体験してみたいかな。



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広島在住のサラリーマン。
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