2回見て1回目は、映画館で見ました。
緊急事態宣言の真っ只中近くのシネコンで、観客はたったの2人でした。
ほぼ貸切のなかで、どっぷりとヱヴァンゲリヲンの世界観に浸ることが出来ました。
しかし、この映画を1度見ただけてスっと理解ができる人がどれ程いるのか、それほどに世界観が深く難解な映画です。
今回の劇場版は4部作の最後。それまでの作品はAmazonプライムで鑑賞しての最終劇にのぞみましたが、一度見ただけではこの映画の半分も楽しめてないだろうなという程、情報量が多いです。
2度3度見て徐々に、エバの世界観か解ってくる観賞の仕方がちょうどいいと思います。
なのでいつか2度目を見に行きたいと思ってなかなかチャンスが無かったのですが、お盆休み真っ只中、Amazonプライムで配信が始まっていたので迷わず観賞しました。
テレビはいつもながら、コロナそして、台風や大雨被害のことばかりですので、ネットフリックスやAmazonプライムで面白い番組見るのが当たり前になったきましたね。
Amazonプライムで2度目の鑑賞なので、初回よりかはエバの世界観を楽しむことかできました。
主人公の碇シンジとその父親の碇ゲンドウ、そして綾波レイとシンジの母親の関係性が最終劇で完結していく。
これまでの新劇場版三部作のもやもやしていたことも完結していく内容になってます。
映画の内容も複雑で奥が深いですが、映像もアニメなのか実写なのかよくわからないグラデーションのような描写が満載なのもこの映画の見所のひとつです。
ヱヴァンゲリヲンがyoutubeでたくさん解説されているのも納得するほど難解な映画です。
見る回数を重ねれば重ねるほどこの映画の世界観にハマっていくのではないしょうか。
ものすごくシンプルに解釈すれば、世界の滅亡に立ち向かうヒーローものと言ってもいいかも。
日本のヒーロー物の文脈からすると、ヒーローは公的な組織で、敵は自然災害相手。
ヱヴァンゲリヲンに当てはめると、ヒーローは国連の超法規機関のNERV(ネルフ)と、地球生命の始祖が巻き起こす、セカンドインパクトやサードインパクト、そして最終劇場版で起こるフォースインパクトの地球規模の大災害になります。
シンプルに解釈すれば人類危機を救うための戦いの映画になりますが、見れば見る程に、そのテーマからかけ離れて、夫婦や親子のの個人的人間関係、複雑な感情や自己嫌悪や自己矛盾にフォーカスしていき、エバの世界観を深く複雑にしていってます。
今回、最終劇場版を2回みましたが、3回目も見ても全然新しい発見があると思うし、それ以前の作品を再び見て、ジワジワとヱヴァンゲリヲンの世界観を理解出来てくると思います。
そして、理解出来た内容すらも、共通認識をもたない、観る人それぞれに認識が違ってくるのもこの映画の魅力です。
Amazonプライムで全世界公開され、各国翻訳されて配信されているのも凄いこと。
日本アニメは世界最高には間違いなですが、配信プラットフォームが米国なのは、資本主義の主役はまだまだアメリカだということ。
長期投資対象は当分は米国中心ですね。