最後に咲く花になれ。
決して咲き急がす。大輪の花になれ。
実際の女子プロゴルファーの物語です。
ゴルフの坂田塾の塾生が、この漫画のモデルであり、原作は塾を主宰した坂田信宏氏。
スパルタで有名なのは知られていましたが、坂田氏本人が自衛隊出身であることからもその厳しさが伺えます。
ゴルフのことがわからなくても、楽しめます。でも実際ゴルフをプレーした人の目線からだと、さらに面白くて味わい深さが増してきます。
坂田塾始まって以来の落ちこぼれの主人公みやりがプロゴルファーになっていくまでの物語。
決してサクセスストーリー仕立てではないです。
みやりの成績があまりにもひどく、落ちこぼれすぎるのを不便に思った母親が、退塾を何度も懇願します。
それもそのはず、坂田塾は全てが無償、ボランティアで賄われていて、日本から世界を目指すゴルファーを輩出したいと開校された塾。
限りある枠の中に、極端に成績の悪い生徒がいては周りにも迷惑をかけるのではという親心からの退塾懇願を塾長は認めませんでした。
どれだけ努力しても結果に繋がらない。けれどもゴルフの練習を辞めなかった。目を輝かせて一途にゴルフに向き合う主人公のみやり。
母親を喜ばしたい。お母さんの笑顔か見たくてどんな状況下になってもゴルフを辞めるとは言わなかったみやり。
その一途な努力が、山のてっぺんに咲く花のように、ひっそりと淡く咲き誇っていきます。
人それぞれの咲き時や、咲き処はあり、急がず焦らず努力するすれば、いつかは咲き誇る。
努力や継続することはとても大切なこと。そんなの当たり前だけど実際出来る人はほんのひと握り。才能って結局は、やり続け、辞めなくて生き残った人のことを指すのかもしれません。
坂田塾の坂田信宏氏のゴルフ漫画。
オモロイです。