軽度の知的障害を持つ女の子の、恋愛もの漫画です。
作品は連載中でKindle媒体でしか読めません。
知的障害を認定されているだけで、それ以外は何ら普通の恋愛物語なのですが、男女の関係や職場の関係、親子関係の様々な繋がりに、障害者と認定されていることがハードルとなり壁となリ男女2人の問題になっています。
障害者手帳が重荷になり、生きずらく、恋愛にも影が及んでいる様をこの漫画では伝えてくれます。
数十年前までは、知的障害という言葉すら一般でなく差別的な言動は今よりも酷かった記憶があります。
社会の成熟や多様性が叫ばれるようになって障害者への差別的な言動は無くなりつつありグラデーションの濃さは薄くなっていますがこの漫画ではまさにその差別のグラデーションを浮き彫りにしていて面白いです。
社会が豊かになって行く事は、健常者と障害者の区別が限りなく薄くなっていくことでもあります。
漫画に登場する男女2人には、恋愛の先に結婚を意識し始め、両親にどう紹介していくのか、互いの葛藤で苦しんだりするすれ違いが描写さらていて面白いです。
連載中の初恋ざらりに目が離せなくなりました。
次巻も楽しみな作品です。