新NISAの影響で株式投資ブームが加速、個人資産が流入。しかし、余剰資金での投資が重要
新NISAのプロモーションもあり、日本では個人資産が株式市場に大きく流入しています。猫も杓子も株式投資、積立投資という流れが止まりませんね。
確かに貯蓄より投資の方が効率が良いと言えますが、あくまで余剰資金の範囲内で、たとえ投資資金が最悪ゼロになっても生活に支障がないレベルでのバランスが重要だと私は考えています。
必ず来る調整局面、その時期は予測不可能
必ずリセッションは起きるものであり、個人投資家たちがそれをどう乗り切るのか、私自身も含めて興味深いところです。
原則論から言えば、ゼロから投資を始めれば買いのポジションしか取れません。
売りポジションは、既に株式を保有していなければ取れないからです。
昨年あたりから新NISAブームが始まり、市場は買いポジション優勢で右肩上がりにならざるを得ない状況が続いています。
しかし、そのような状況が永遠に続くはずはなく、いずれ調整局面が訪れます。そのきっかけを想像したり予測したりすることはできるかもしれませんが、いつ来るのか、そのタイミングは誰にもわかりません。
株式投資の歴史がそれを証明しています。
後から振り返ることはできても、未来のタイミングを正確に予測することはできない、という事実を真摯に受け入れる必要があると私は考えています。
私の戦略:あえての売りポジション
そのような考えから、私の現時点のポジションは
「売り」です。
多くの人が買いに動いているこのタイミングで、あえて多数の銘柄や投資信託を売却しました
世の中の流れとは真逆のポジションを取ったことになります。
今日、心にとめておくべき要点の一つは、経済学が純然たる科学ではないということだ。科学においては、管理された環境で実験が行われ、過去の経験が信頼性をもって再現され、因果関係が確立されうる。これらの点を考慮すれば、経済学を科学と呼ぶこと自体、あまりふさわしくないのかもしれない。 引用 投資で一番大切な20の教え ハワードマークス